Plesk WordPress Toolkit その他の便利機能
6回にわたり、PleskのWordPress Toolkitの機能についてご紹介させていただきましたが、一番お伝えしたいのは「PleskはWordPressの運用・管理における様々な環境変化に対応するのが得意」だということです。
特に複数のWordPressの管理であればなおさら力を発揮します。
規模に関係なくサイトを運用していると様々なトラブルや状況変化に出くわします。
サーバー環境の脆弱性、WordPressやOS・アプリケーションのバージョンアップ、外部からの不正アクセス、ハードウェアの障害、ウェブのリニューアル、運用環境の変化による移行作業などなど。
その度に環境変化に対応していかなければなりません。
もし複数のWordPressを管理しているのであれば、そういった場面で個別にそれぞれ環境別に対応していく必要が出てきてしまいます。
OSやアプリケーションのバージョンが違う、サーバーの管理画面も違う、サポート対応もバラバラな状況で、一定の運用クォリティーを維持していかなければなりません。
そんな時にうれしいのが、複数のWordPressを統合管理できるPleskの存在です。
たとえサーバー環境が異なっていても、同じ管理ツールで統合されていれば管理も楽になりますよね。
逆に、サイトの成長過程に合わせてサーバ環境を変えていくことだってできちゃいます。
リリース直後のアクセスがあまりない時は安いサーバー環境にPlesk。
それなりにアクセスが増えてきたらPleskマイグレーションツールを使って、スペックの高いサーバー環境に移行。
運用の重要性があがり、高い可用性が求められるようになればその環境に。
Pleskを利用することで、サーバー環境の変化に一喜一憂せず、もっとも重要な「みなさんの価値」をお客様に提供することができるのです。
少し前置きが長くなってしまいましたが、ご紹介したもの以外に「使える」便利機能をいくつかご紹介します。
まずは、複数のWordPressのWordPressコアとプラグインのアップデート状況を確認できるツール
いつも通りPlesk左メニューの「WordPress」をクリックします。
WordPressで管理しているサイト一覧が表示されますので、下の画像のようにタブ下にあるメニューの「アップデート」をクリックします。
このように、サイトごとにWordPressコアとプラグインのアップデート状況を確認することができます。
チェックボタンを入れ、左上の「アップデート」をクリックすれば、ここからすぐにアップデートすることもできます。
「詳細」をクリックすれば、前回ご紹介した細やかなアップデートを行うこともできます。
続いてこちら。
個々のサイトごとに表示されているスイッチです。
ひとつずつご紹介していきます。
【検索エンジンインデックス化】
リリース前や検証サイトとして利用する際、このオプションを無効にして検索エンジンの検索結果にこのウェブサイトが表示されないようにします。
【キャッシング(nginx)】
ウェブサイトに対して nginx ベースのキャッシングを有効にして、ウェブサイトのパフォーマンスと読み込み時間を大幅に向上させます。キャッシュ設定はデフォルトで既に最適化されていますが、該当ドメインの[Apache と nginx の設定]ページでいつでも変更できます。
【メンテナンスモード】
メンテナンスモードをオンにすると、ウェブサイトのコンテンツではなくメンテナンス画面が表示されます。
また、WordPress インスタンスの更新中や WordPress Toolkit 経由での WordPress インスタンスの同期中は、WordPress ウェブサイトが自動的にメンテナンスモードになります。
【デバッグ】
WordPressのデバッグツールを管理できるものです。
【パスワード保護】
ベーシック認証を簡単に設定することができます。
このようにPleskは、様々なサイトのフェーズや状況に合わせ、一元管理することができる便利なサーバー管理ツールです。